快適なベッド
避難所では下にござや毛布を敷いただけで快適な睡眠をとれる空間とは言えません。
「癒倉(ゆくら)」では床面を持ち上げることにより床からの冷気を遮断し底冷えを防ぎます。また、ダンボール独特のクッション性の高さにより快適な睡眠空間を提供します。
最低限のプライバシーエリア
避難所生活では、年齢・性別の区別なく同じ空間での生活を強いられます。
四六時中他人の視線に曝されプライバシーがありません。着替えや授乳・就寝の寝顔など見られたくないシーンも数多くあります。
従来の家族型の間仕切りであっても個人単位でのプライバシーを確保することはできません。
震災関連死はストレスの蓄積が大きな要因の一つといわれています。
プライバシーを確保することは心の支援の大きな課題だと思われます。
「癒倉(ゆくら)」は各人畳一畳分のスペースをモジュール化することにより避難所での集団生活や家族同士でも適度なプライバシーエリアを確保します。
毛布などを被せれば完全に視線をシャットアウトできます。赤ちゃんへの授乳、着替えなど人目を気にする必要がなくなります。
また、ラウンドデザインの側面は圧迫感、閉塞感を解消します。
広い空間で意外にとることが出来ない
「椅座位(きざい)姿勢」
避難所生活では人間工学観点からみた人間の4つの基本姿勢のひとつ、椅座位姿勢(椅子に座ったり、何かに寄り掛かったりする姿勢)がとれないため疲労が蓄積されます。つまり「座る・寝る・立つ」以外の姿勢をとれず、長時間同じ姿勢を余儀なくされ、エコノミー症候群を引き起こす原因のひとつにります。避難生活では誰もが壁際など、何かに寄り掛かり楽な姿勢を確保したいと考えますが、壁際を占有できる人数には限りがあります。
倒れそうで…倒れない!丈夫な背もたれ!
楽な姿勢を保つことができる「背もたれ」をすべての人に平等に提供できるように個人の占有スペースに背もたれ機能を付けました。
これにより避難所の壁際にいなくてもくつろぎスタイルを維持することができます。寄り掛っても倒れない「安心な設計」です。
※足元に荷物を置くとより安定します。
癒倉の組み立て方法
災害時にはたとえ良い商品でも組立てに時間がかかったり、専門的な知識や特殊な道具を必要とするものでは緊急時に迅速に対応できません。
「癒倉(ゆくら)」の組立てには工具を必要としません。複雑な構造もワンタッチで完成できるよう工夫しました。お年寄りや子供でも短時間で安全・簡単に組立てることが出来る「やさしい・安全設計」です。
ばらして再備蓄可能
癒倉は接着剤などを使わずに組み立てることができますので、使用後は、もとのようにばらして梱包箱に戻せば、再度、備蓄して有事に備えることができます。
けして使い捨てではありませんので、管理コストを抑えることができます。
大都市で想定される1人あたりのスペース
癒倉の完成(使用)時のサイズは、たて2000×横800×高さ1000mm。設置面積は約畳一畳です。これは大都市での大災害の際に想定される1人あたりのスペースになります。つまり癒倉であれば、家族型の大きな間仕切りも設置できない混み合った避難所で、最低限の居住スペースとプライバシー確保を両立します。また、そのレイアウトは個人単位で自由に、柔軟に配置することができます。
たて1095×横205×高さ1025mmの箱入り組み立て式のキットですので納品時はとてもコンパクトです。備蓄や輸送コストを抑えることができます。
※運搬・梱包などによる梱包箱の擦れ・キズ・少折れなどはご了承下さい。また、発送の際、荷札やラベルなどが貼られます。