新潟県中越地震での震災関連死
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震では、死者68人のうち、家屋の倒壊や土砂崩れによる直接死が16名で、76%にあたる52人が地震後のショックや過労、ストレスなどで死亡する「震災関連死」でした。この関連死は、最善の対応をとっていれば防ぐことができたと思われとても悔やまれます。
地震発生後、避難所や車の中で長期間寝泊りすることで、深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群をはじめ、精神的あるいは身体的ストレスで発症リスクが高まることで、心筋梗塞・脳梗塞などの症状を起こした方。地面・避難所の冷たい床で寒さ、冷えでインフルエンザなどを発症するなど、二次的な被害が多数報告された。
国や自治体、総合病院などで「癒倉」を備蓄し、有事の際に迅速に避難所に送り込むことで多くの震災関連死を防ぐことができると確信しています。